御間道(おあいみち)
御本社(大宮)と若宮との間にある道なので、御間道「おあいみち」と呼ばれています。 若宮神社から春日大社に向かいます。
御間型灯籠 (おあいがたとうろう)
御間道の左右に並ぶ燈籠のこと。檜で出来た立方体の火袋が特徴的です。
若宮様への燈籠奉納
また、若宮様の御加護に感謝して燈籠の奉納が始まり、やがて若宮神社と御本社〔大宮〕とを結ぶ御間道両脇には鎌倉時代後半より続々と石燈籠が奉納され、室町時代の、全国の神社仏閣に奉納された燈籠の実に三分の二がここにあり、春日の神々に対する篤い信仰を物語っています。こうした若宮神社参道への燈籠奉納が嚆矢となり、本来御神前・御仏前に備える燈籠が、御本殿・御本堂へと続く参道に並べる習慣が全国へ広がって行きました。*嚆矢:物事のはじめ。
やがて燈籠奉納は春日境内全域に及び、今日までに奉納された約三千基もの燈籠は量質ともに日本一であり、これが日本中の石燈籠の多くが、春日燈籠と呼ばれる所以です。
若宮十五社めぐり 第2番納札社
第2番納札社 | 三輪神社
少彦名命 様 :子孫の繁栄 子供の無事成長をお守りくださる神様
摂社 本宮神社揺拝所 御蓋山
御祭神: 武甕槌命(タケミカヅチノミコト)様
経津主命(フツヌシノミコト)様
天児屋根命(アメノコヤネノミコト)様
御神徳: 御蓋山は太古の昔より霊山と崇められる神奈備(神様が御鎮まりになる所)で、768年御本社第一殿の御祭神である武甕槌命(タケミカヅチノミコト)様が白鹿の背に御乗りになり、頂上の浮雲峰に天降られた神蹟である。毎月一日にはこのところに神饌を供し、頂上の本宮神社を遥拝する。
*天降(あまくだす): 天上界から地上界に降りること。
*神饌(しんせん): 神に供える飲食物の総称。
*供する(きょうする):神仏などに、そなえる。ささげる。
三笠山(若草山)と御蓋山(春日山)
江戸時代以降、春日大社の東にある御蓋山(みかさやま)のみならず、若草山も「三笠山(みかさやま)」と呼ばれるようになり、ややこしくなる。そのため現在は、春日山の「みかさやま」には「御蓋山」の名称が使われ、「3つの笠」が重なっているようにみえる若草山(若草山と花山と芳山)を「三笠山」と通常呼ぶ。